保存会について
漆川獅子舞は天保年間から一部の部落民によって演じられたと伝えられていました。
その後、明治10年頃、下漆川の木村清蔵(安政3年3月18日生)が、出精村大字出野里(現在のつがる市木造出野里)で演じられていた獅子舞を習い覚え部落民に伝えたのが、現在の漆川獅子舞の原形となっていると言われています。
約150年余り、親から子へ、子から孫へと踊り受け継がれてきました。
津軽の獅子舞は、鹿獅子と熊獅子に大別されるが、漆川獅子舞は鹿獅子に属し、一人立ち三匹獅子で、雄獅子・雌獅子・中獅子(若い雄獅子)と、お可笑(おかし)と称する猿の道化役によって演じられています。
昔は、田植え後の獅子起こしから獅子舞が始まり、獅子舞の好きな人達が三々五々獅子宿(代表者宅)に集まって、近郷の部落内を、笛・手平鉦・太鼓の囃子で「街道節(街道を進行するときの囃子)」を流し、獅子舞が来たことを知らせ、踊りの依頼を受けた時は、その家の庭先で稲わらを燃やし、その灯りで踊ったほか、早苗振り(田植え作業後の祈願祭)等で、五穀豊穣、悪疫退散、祖霊崇拝、村里繁盛等、住民の安泰を祈って演じられ、秋の農繁期前の獅子納めまで獅子舞を楽しみました。
近年では、結婚式や新築祝い、各種イベントの席において、一年通して演じられています。



会長挨拶
今から50年前、漆川の河原で皆と遊んでいる時に、塩ビ管に穴の開いた一本の横笛を見つけました。
粗末で決して綺麗な物ではなかったけれど、吹いてみたところ音が出て嬉しくなり、村の行事「虫送り」の稽古場にその笛を持って、見様見真似で大人に混じって吹いていた。私がまだ10歳の頃です。
これが私と「漆川獅子舞」との出会いでした。
当時の獅子舞は若い男衆達が獅子頭をかぶり荒々しく踊り、子供だった私にはとても激しい獅子舞に感じました。
各種慰問での獅子舞披露はもとより、県外での出演依頼(北海道・東京・大阪)など、多忙に獅子舞を披露して参りました。
しかし、会員の高齢化はもとより、後継者不足など次第に保存会の継承も危うく思われた時に、前会長(故小田桐義明氏)より、「漆川以外の人でも獅子舞に興味のある人は是非漆川獅子舞に参加して踊ってほしい」との思いから会員も集まり、入れ替わりもありながら今日に至ります。
また嬉しい事に、今年に入って二十歳の若者が4名保存会に入会し、日々練習に精進し、秋の猿賀神社大祭奉納県下獅子踊大会にて鹿獅子最高賞の「神賞」を受賞することが出来ました。
誠に嬉しいかぎりです。
とても良き仲間に支えられた事に感謝し、新たに芽吹いた若い息吹を温かく見守りつつ、先代達がこの地域に根付かせてくれた漆川獅子舞を、後世まで末永く遺していく所存であります。
令和5年12月21日
漆川獅子舞保存会
代表 木村 旭
- 団体名
- 漆川獅子舞保存会
- 代表
- 木村 旭
- 電話番号
- 0173-34-3819
- 会員数
- 25名
- 会設立年
- 昭和21年
- 主な行事
- ・県下獅子踊大会
・奥津軽虫と火まつり
・その他依頼イベント等 - その他
- ・平成6年4月1日 五所川原市無形民俗文化財の指定
・平成7年2月2日 五所川原市伝統文化功労賞の授与
・平成12年 第54回県下獅子踊大会 尾上町町賞
・平成13年 第55回県下獅子踊大会 敢闘賞
・平成18年 第60回県下獅子踊大会 平川市長賞
・平成20年 第62回県下獅子踊大会 鹿獅子 神賞
・平成22年 第64回県下獅子踊大会 個人演技賞(笛) 木村旭
・平成24年 第66回県下獅子踊大会 NTT奨励賞
・平成25年9月18日 第67回県下獅子踊大会 鹿獅子 神賞
・平成27年9月26日 第66回県下獅子踊大会 個人演技賞(御可笑) 三浦愛子
・令和5年9月28日 第77回県下獅子踊大会 鹿獅子 神賞
・令和6年9月16日 第78回県下獅子踊大会 鹿獅子 神賞・模範演技賞
